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トラウマのパンドラの箱の中から、宝物を発掘する

自己肯定感
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思い出したくない過去の記憶
トラウマ

絶対にこの記憶だけは
もう開けないと誓った

そう、パンドラの箱

開けるつもりはないのに
ときどき隙間から闇が漏れ出す

孤独や復讐心
さみしさが溢れてきて
闇に吸い込まれそうになる

慌てて、その箱を
記憶の深くに埋めようとする

大切にしていたぬいぐるみを捨てて

思い出の写真立てを捨てて

日記を捨てた

それでも
ときどき箱が開きそうになるので
もっと深くに埋めようとする

当時の写真を捨てて

夢を描いた文集を捨てて

描いた絵を捨てて

集めていたポストカードを捨てた

自分で捨てれるものはすべて捨てた

たぶん自分も捨てた

そうやってたくさん捨てても

パンドラの箱の存在は
なくならなくて

いつもぴょん吉の恐怖だった

⭐︎

ぴょん吉の婚活は何人会っても
終わらなかった

さすがに薄々は気づいていた

自分のパートナーシップが
こうもうまくいかないのは
あの箱の中身が原因ではないかと

しかし、見て見ぬふりをして
数年走り続けた結果

状況は変わらず

このままでは出産できない
年齢に達する恐怖が
日に日に増していった

それほどまでに
ぴょん吉は血縁という
切れない(と思い込んでいる)
つながりを渇望していたようだ

そうしてあるとき
自分の家族をつくれない恐怖が
パンドラの箱を開ける恐怖を
上回った

35才のときだった

そこで
おそるおそるぴょん吉は

パンドラの箱を開けたのだった

⭐︎

トラウマを扱うかどうかは
自分の意思で決めるべきだと
ぴょん吉は思っている

あんな怖い箱は
カウンセラーに言われたから
という理由で開けるのではなく

開けたい人が
自分のために開けるだ

約2年間
パンドラの箱の中身を
自らかき回したぴょん吉は

ときどき闇に引っ張られたり
(今も)

ときどき自分が掘った
落とし穴に落ちたり
(今も)

神出鬼没の感情に
振り回されたりしながらも

思いもよらない感動を味わっている

真っ黒に塗りつぶした自分の
過去にも宝物はあったのだ

記憶というやつは
嫌な部分だけ
封印することはできない

あの時期、とか

小学生の頃、とか

あの人と付き合っていた頃、とか

忘れたい記憶というのは
その周辺の出来事も引き連れて
封印してしまうのだろう

近づかないようにしていたときは
真っ暗だと思っていたのだけど

箱を開けて暗闇に
近づいて見てみると
どうやら真っ暗ではなかったらしい

記憶を辿って必死で探してみると
ところどころ光っていたのだ

それもそのはず
ぴょん吉は今、生きている

暗闇が多かっただけで
そこには幸せな思い出もあったのだ

⭐︎

パンドラの箱を開けたら

忘れていた
あの頃の自分を幸せにしてくれた
たくさんのモノや人達が出てきた

ぴょん吉はちょっと
やみつきになって

捨てた宝物を探しに
トラウマの箱の中を
せっせと採掘している

採掘した宝物は
ピカピカに磨き上げて

暗闇を出来るだけ明るい星空に
変えてやろうと思う
ぴょん吉である🐰

れっつごーぴょん吉❣️

 

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