ぴょん吉は科学的で論理的なやつで
占いも幽霊も魂の生まれ変わりも
信じていなかったのだけど
知り合いのカウンセラーさんから
自分の前世が分かるという
“ヒプノセラピー(催眠療法)”を
受けたことがある
⭐︎
ヒプノセラピー前世療法について
簡単に説明すると
催眠状態(ぼーっとしている状態)を
あえて作り出し、その状態の自分に
問いかけをしてもらうことで
深層心理(潜在意識)を引き出し
悩みの本質的な原因の発見や
心の傷の癒しを行うというもの
(潜在意識についての説明はこちら)
▷ぴょん吉解説!同じパターンを繰り返すのは潜在意識のしわざ
”過去世での後悔や、やり残したことが
現世で問題として繰り返されている“
というのが前世療法の考え方で
過去世の苦しみを、イメージングの中で
擬似的に解消することで
今の自分の悩みの解決に
つながったりするらしい
Googleさんで前世療法を受けた人の情報を
事前にリサーチした結果
前世はヨーロッパの僧侶でしたとか
ポリネシアの漁師でしたとか
なかなか面白かった
ぴょん吉は、自分の前世は
ディズニープリンセスがいいなと思い
RADWIMPSの前前前世を聴きながら
王子がぴょん吉を探してるに違いないと
わくわくして当日を待ったのだった
⭐︎
ヒプノセラピー当日
癒し系の音楽が流れる中
ベットに横になり
目を瞑ってリラックスする
少しぼーっとし始めたところで
カウンセラーさんが過去世へと誘導する
※本当はカウンセラーではなく
プラクティショナーと言うけど
長いのでカウンセラーと書く
🙍♀️「ぴょん吉さんの目の前には、雲が浮かぶ広い空が広がっています」「どんな空が思い浮かびましたか?」
🐰「快晴の青空が思い浮かびます」
こんな感じで会話をしながら
ぴょん吉の頭の中に思い浮かんだ
イメージを共有していく
🙍♀️「雲が一つ、ぴょん吉さんの目の前まで降りてきます」「雲はぴょん吉さんをふわっと包み込んで、空高くまで連れて行きます」
🐰「はい雲が降りてきました」「雲に乗りました」
🙍♀️「少しの間、雲に乗って空の高いところをプカプカしていると、雲はゆっくりと地上へと降りて行きます。そこがぴょん吉さんの過去世です」
カウンセラーさんが誘導を続ける中
ぴょん吉は冷や汗をかいていた
ぴょん吉が乗った雲は
カウンセラーの誘導をガン無視して
ぴょん吉の身体を繭のように
ガッチリと包み込み
ロケット発射のような勢いで地球を離れ
宇宙へと飛び出していたのだ
(ああどうしてこんなことに🥹)
ぴょん吉が正直に
雲が宇宙に打ち上がったことを伝えると
カウンセラーさんは
動揺せずに誘導を切り替えてくれた
(後日カウンセラーさんに聞いたところ、
雲が宇宙に行くやつなんていないので
大パニックだったそうだ)
誘導に従って辿り着いた先は
グランドキャニオンのような
断崖絶壁の大地だった
🙍♀️「ここはどこだと思いますか?」
🐰「火星です」
無意識に火星と答えていた
🙍♀️「いまどんな気持ちですか?」
🐰「感情は、、、ないです」
🙍♀️「どんな姿ですか?」
🐰「なんかカエルのようなアメーバのような、、、」「火星人だと思います」
🙍♀️「他に誰かいますか?」
🐰「生命の気配は感じられません」
(というかぴょん吉自身が未確認生命体🥹)
過去世でのやり残しや後悔を探るためにも
“どんな気持ちか?”を聞く質問を
何度かしてくれるのだけど
何の感情も出てこなかった
誘導に従って火星をウロウロすると
オモチャのような宇宙船が見つかった
🙍♀️「宇宙船は乗れそうですか?」
宇宙船に乗り込むぴょん吉
🐰「宇宙船が火星を離れました」
しばらくすると、地球が見えて来て
ぴょん吉は宇宙船から放り出され
大気圏を通り海に落ちた
海に落ちるまでの間に自分の身体が
アメーバから赤ちゃん、人間の大人に
変わっていくのがわかった
ああ、次は人間だぁ🥹
過去世の後悔が見つかるかなぁ?
ぴょん吉は安心した
🙍♀️「ぴょん吉さんはどんな姿ですか?」
🐰「髪が長くて、えと、、、ターザンみたいな?ちょっとワイルドな男性で、槍みたいな武器を持っています」(あんまり嬉しくない🥹)
🙍♀️「自分が何者かわかりますか?」
🐰「ポセイドンです」
またまた無意識に名乗ったのは
人間ではなく、神話に出てくる
海の神ポセイドンだった笑笑笑
🙍♀️「いつも海で何をしているんですか?」
🐰「パトロール」
🙍♀️「何から海を守ってるんですか?」
🐰「赤潮です」
現世のぴょん吉では
解決してあげれそうもない
壮大な悩みだった🥹
ポセイドンは宇宙に縁があるのか
望遠鏡で宇宙を観察したり
海の中をパトロールしていた
パトロール中に大きなサメと遭遇し
飲み込まれたと思いきや
サメと一体化して海を泳ぎ出し
意味不明だった
ちょっともう、どうにもならないので
カウンセラーさんが場面を変えようと
必死で誘導する
🙍♀️「それではあなたにとって重要な日に移動しましょう」
🐰「サメのままでいいですか?」
🙍♀️「サメの中にあなたはいるんですよね?」
🐰「そうです。サメの方が移動が早いので」
日常ではあり得ない会話なのに
笑わずに続けたカウンセラーさんには
リスペクトしかない
ぴょん吉が最後に見た過去世は
遊郭のような華やかさと
闇が混じった夜の街で
遊女?と思われる
着物を着た無表情でうつむきがちの
女性が何人かいた
女性たちとは反対に
男性は楽しそうに街を歩いていて
街は柵によって外の世界と遮断されている
ぴょん吉はその様子を懸念している
蛍くらいの大きさの光の玉だった
(またしても人間ではなかった🥹)
蛍の光ぴょん吉は
柵に掛かっている鍵をそっと外して
女性たちが外へ出れるようにした
女性たちは一列になって
逃げていくのだけど
途中で暗い森の中を
通らないといけないので
ぴょん吉は必死で道を
明るく照らして誘導していた
無表情の女性たちは
無事、開かれた外の世界へと
進んでいったのだった
⭐︎
これが、ぴょん吉はじめての
ヒプノセラピー体験だったんだけど
こんなにぶっ飛んだ過去世が
見れるやつはいないらしく
どうやらぴょん吉は
只者ではないらしい🙄
そして火星人だったり
海の神ポセイドンだったり
蛍くらいの光の玉だったり
感情がほとんどないことが
共通点だった
ぴょん吉は過去世で味わえなかった
感情とやらを味わうために
不安定な人生を送ってきたのかも知れない🐰
本当に前世かどうかは置いといても
自分の深層心理を垣間見る
不思議で面白い体験だったし
自分はちょっと変な人なのかもしれない
と、自己認識を改める
きっかけになったのだった
(これを受けたときは、まだ会社員をやっていた)
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